令和5年度 園部人権擁護委員協議会 総会・研修会(住職雑記)
令和5年4月19日(水)に園部人権擁護委員協議会の総会と研修会が開かれました。
会場は、令和3年に完成した京丹波町役場新庁舎。町内の森林資源を最大限に活用して建築されており、使った木材の96%が町産材ということです。その見学もさせていただきました。
私は、令和3年に人権擁護委員を委嘱され3年目となりました。
人権とは、人が幸せに生きていくために欠くことができませんが、人権に対する感覚や意識というものは、磨いていかなけばすぐにくもってしまいます。
最近は、SNS上やインターネット上での差別事象も増えています。今まで表面化していなかたことが、表出してきているとも言えます。
また、LQBTQに関することや、コロナ感染にまつわる差別など、あらたに考えなければならないことも多く、研修の重要性は高まっていると感じています。
講師の先生から、「差別に無関心であっても、無関係でいることはできない。差別に立ち向かうか、差別を見過ごすか。どのように行動されますか?」と問いをいただきました。
人権意識は磨き、バージョンアップして高めることができます。そうしないと、つい自分勝手な思い込みや、価値判断をしてしまいます。フラットに、平等に物事をとらえることが仏教で説く「正見」です。正しく見ることで、見える世界がガラリと変わり、それまでの執着や偏った思いに気が付くことができます。
先生の問いに迷いなく答えることのできるように、研鑽を積んでいきたいと感じさせられました。
今回、はじめて京丹波町役場に行かせてもらいましたが、本当に感じの良い建物で好印象でした。国道9号線、丹波自然公園の入り口前に位置するのですが、以前に見たときは、「何ができたのかな?」と思いましたが、まさか、ここが町役場だったとは!外国からの建築木材も高騰しているとききます。また、国立競技場に代表されるように、木材建築もさまざまな技術により、これまで以上に多くのシーンで活用されています。京丹波町の新庁舎は、地産地消、多くの森林を有する日本が、めざすべき姿ではないかと感じました。誰もが自由に利用できるカフェもありますので、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。