「涅槃図めぐり」ツアー来訪
亀岡市文化資料館特別展「ハレルヤお釈迦さん」企画
令和3年3月15日(月)に「涅槃図めぐり」ツアーの皆さんに昌寿院の涅槃図をご覧いただきました。亀岡市文化資料館で開催されている特別展「ハレルヤお釈迦さん」にちなんで企画されたもので、市民約30名のご参加でした。文化資料館に集合した一行は「光忠寺」「称名寺」(いずれも浄土宗)の涅槃図を見学した後、昌寿院にお越しいただきました。
本堂で簡単に涅槃図の説明をし、併せてご本尊様についてもお話させていただきました。
昌寿院の涅槃図は、今回の3ケ寺の中では最も新しい年代に描かれたものです。明治時代に行われた修復のおかげもあり保存状態もよく、描画もはっきりとしています。ご参加の皆さんに涅槃図の細かな絵柄を堪能していただけたかと思います。
天和3年(1683年)に新調されてから約350年。先人たちが守り、受け継いできた涅槃図を、これからも大切に守りながら、多くの人にもご覧いただければと思います。
隣町・柏原の涅槃会といえば・・・
亀岡において「涅槃会」と言えば、篠町柏原の念仏寺の涅槃会が有名です。縁日の露店がでるので、私も子どもの頃は楽しみにしていました。訪れる多くの方のお目当ては「お釈迦様のハナクソ」。「ハナクソ!」とはなんともインパクトのある名前です。京都の真如堂では「花供曽」という漢字を当てることもあるようです。念仏寺のハナクソは「ハメよけ」のご利益があるそう。ハメとはマムシのことです。農繁期を前に、多くの人が訪れます。
そんな、念仏寺の涅槃会はコロナウィルスの影響で昨年に引き続き、今年も中止。はやり寂しいことです。
昌寿院では、涅槃会として大々的な行事は行っておりませんが、梅花講員の皆様とご詠歌とお経をあげ、お彼岸明けまでは涅槃図を本堂でおまつりしています。涅槃図の大きさは念仏寺よりも大きく、ずっと間近でご覧いただけます。ぜひ機会がございましたら拝観していただければと思います。