日々是好日 (令和2年正月)

 新年を迎え、心新たに一年の目標をたてた人も多いかと思います。元日は、歳神様をお迎えし、新たな年が始まる特別な日。なんとも言えない清々しさに満ちています。
 今年はどのような一年になるでしょうか。
365日、毎日が、楽しく悩みのない日であればよいのですが、そうはいかないこともあるでしょう。
 日常のでき事を、どのように受け止めるか。「悪かった」と思えばそれは「悪い日」。「ありがたい」と思えれば「ありがたい日」になります。朝、目が覚め、息をしている。それだけで「よき日」であると考えることもできます。曹洞宗のお寺で禅を学んだ、書家・相田みつをさんが「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」という詩を残しています。皆さんの心の物差しの目盛りは、何が基準になっていますか。毎日が「好日」であるにも関わらず、思いわずらい、右往左往してしまうのは自分が原因であることも多いものです。
 毎日、元日のようなフレッシュな気持ちで過ごすことができれば、「よき日」も増えることでしょう。日々の積み重ねが、未来につながります。未来を信じ、今この瞬間を大切に過ごし、「よき日」を重ねていきたいものです。 令和2年 正月 住職 大井 龍樹 合掌