節分会 ご祈祷 豆まきを行いました

昨日、令和6年2月3日(土)夕方に、節分会のご祈祷と豆まきを行いました。
毎年恒例で、お寺の家族だけで行っています。
まず、一同で、正法興隆、国土安穏、檀信徒各家の平穏無事等を願い、般若心経を読経。続いて豆まきをしました。「鬼は外、福は内」「鬼も内」と声を出します。

「鬼も内」と声をかけるのは、鬼も改心させるという意味や、鬼も福も分け隔てなく受け入れるという意味があります。私たちの心の中にある、煩悩を「鬼」と捉えることもできますが、鬼をなくせなくても、その鬼とうまく付き合うことができればと思います。

以前、大仏師の松本明慶さんから、「人間、鬼にならなければならない時がある。仕事の鬼、練習の鬼など、それぐらいの気迫が必要こともある。悪い鬼ばかりじゃない」と。一流の方ならではの言葉だと感じました。
鬼といってもさまざまですね

また、ご祈祷した「立春大吉」「鎮防火燭」のお札を玄関入口の柱に貼り付けました。
「立春大吉」札は、1年の災いを避けるご利益がありましす。
表から見ても、裏から見ても「立春大吉」と読めるので、鬼が門から入ったとき、振り返ってみると、「立春大吉」と読めるので、また入口に来たと勘違いして、引き返して出ていく、という話があります。

「鎮防火燭」札は、火災を防ぐお札です。三文字目の「火」をあえて小さく水の流れように書き、火伏の意味合いを持たせています。「燭」の火編も水のように書き、虫を「火」と書いて、火と閉じ込めるといういような書き方もあるようです。

今年もお寺にかわいい鬼がやってきました。