柏原のおしゃかさん・涅槃会(浄土宗 念仏寺)

昌寿院のすぐ近くにある篠町の念仏寺(浄土宗)では、涅槃会にあわせて縁日が開かれます。

3月16日には、近隣の道路が通行止めとなり、多くの屋台が並びます。かつては庭木市も盛況で、庭木がたくさん販売されていましたが、現在はその姿を見ることはなくなりました。屋台の数も以前に比べて減少したように感じます。

さて、お参りされる方々の一番のお目当ては、なんといっても「はなくそ」です!

念仏寺で授与される「はなくそ」は、「はめ除け」のご利益があるとされています。

「はめ」とはマムシのこと。春の農繁期を前に、農家の人々が「はなくそ」を求めに訪れるのが伝統となっています。

我が家の小学2年生も「今度、友達とハナクソ祭りに行くわ」と楽しみにしていました。

私たちは昔、「おしゃかさん」と呼んでいましたが、「はなくそ」のインパクトが強すぎるためか、今の子どもたちの間では「はなくそ祭」として広まっているようです。

次の日、保育園でママ友から「ハナクソ祭っていつでしたっけ?」と尋ねられましたので、若い人の間でもこのネーミングが静かに定着しているのかもしれません。
本来ならば、「おしゃかさまのお涅槃の縁日ですよ。涅槃とはね……」と説明できれば、お坊さんらしかったのですが、そこまで話せず。それでも、子どもたちが楽しみにしているのは何よりです。

これが、その「おしゃかさんのハナクソ」です!もとは「花供はなく」などと呼ばれていたそうです。

そのまま食べると硬く、お餅の切れ端のような食感で、お世辞にも美味しいとは言えません。

ご詠歌の皆さんと話していたところ、「ご飯を炊くときに一緒に入れるといいよ」と教えていただきました。農家の方々は、このようにして食べているのだそうです。

そこで、さっそく夕食のご飯を炊く際に「はなくそ」をお米と一緒に炊いてみました。

炊き上がったご飯を家族そろっていただきましたが、見た目では「はなくそ」が入っているかどうか分かりません。しかし、食べ進めるうちに「僕のに入ってる!」と、まるで宝探しのように少しずつ発見され、楽しいひとときを過ごしました。

お寺では「はめ」を目にすることはありませんが、私自身ヘビが苦手なので、「はなくそ」のご利益にあやかりたいと思います。